施工概要
今回は長野県にて新築されたリゾートホテル向けに、受水槽廻り配管のプレハブ加工(製作)をご依頼いただきました。 管種は耐食性および衛生面に優れたステンレス鋼管(SUS304 TP-A150A)を使用し、150Aの4,000L定尺管を約2本使用して10パーツ程度の配管を自社工場にて精密に製作した実績です。
施工工程は、Orbitalum製パイプ切断機を使用した正確な切断から始まり、バリ取り、フレア加工(管端のつば出し加工)を実施。仮止めによる形状仮組みを経て、プラズマ溶接機による高精度な本溶接、そしてスーパーシャイナーによる電解研磨仕上げ、さらには出荷前の厳格な空気気密試験、丁寧な養生を施して出荷いたしました。
本案件における、弊社の専門的なこだわりと技術的アプローチは以下の3点です。
1. 回転溶接機の特性を考慮した「逆算の工程設計(段取り力)」による工期短縮
一般的な手溶接による配管製作では、すべてのパーツを一度に仮組みしてから溶接を進める手法がとられますが、弊社では自動(半自動)回転溶接機を使用する場合、治具の回転径制限(約700〜800mmを超えると地面と干渉する等)が生じるため、加工順序が製品品質とスピードを大きく左右します。 そこで弊社では、長手を先に加工するのではなく、分岐する5本の細く短いノズル管を個別に先行して切断・単体溶接するという、緻密に計算された「逆算の工程設計」を行いました。この独自の段取り手順により、機械溶接の回転効率を最大限に高め、無駄な滞留時間を徹底的に削減して実働5日程度という超短納期対応を可能にいたしました。
2. 熱コントロールによる歪み(ひずみ)の極小化技術
分岐箇所が多いヘッダー管のような形状では、溶接時の高熱による金属の収縮(引っ張り)が発生しやすく、角度が1〜2mm変化するだけで配管全体の整合性が狂ってしまいます。 弊社では、そもそも熱歪みの発生自体を低く抑えられる高性能なプラズマ溶接機を主軸として使用。さらに、長年の実務経験に基づく相殺技術(一方向への歪みが発生した際には、次のパスを対角・反対方向から溶接して全体の角度を引き戻すアプローチ)を組み合わせることで、溶接による寸法狂いを極限まで排除しています。
3. 「通り」「なり」「カネ」の多角的検査による完璧な幾何精度の確保
多数の分岐口が寸分の狂いもなく同一方向を向くよう、仮止め段階から「通り(直線性)」や「なり(傾き)」、「カネ(矩・直角)」の確認と微調整を細かく繰り返しました。 弊社は「自社で加工し、自社で施工する」一貫体制をとっているため、工場でのわずかなズレが現場据付時の決定的な不整合(作り直しの発生)に直結することを深く理解しています。仮止めのフランジが自重で脱落して角度が狂わないよう固定方法にも配慮し、本溶接後には正確な裏波(管内面の溶接跡)を形成させつつ、エアーでの確実なリーク試験を徹底して品質の安定化を図っています。
株式会社信栄では、今回の受水槽廻り配管のようなSUS高精度プレハブ配管・ユニット配管の自社加工はもちろん、現場での給排水衛生設備、消防設備、チラー配管などの各種配管工事まで幅広く承っております。静岡県内および近隣エリアにて、設計・製作・施工までを高い品質管理基準で一貫してお求めの際は、ぜひ弊社にご相談ください。
| 施工カテゴリー | 給排水衛生設備 ステンレス(SUS) プレハブ配管 溶接加工 ホテル 自社工場 |
| お客様業界 | リゾートホテル |
| 施工内容 | 受水槽廻り配管加工 |
| 規格 | SUS304 TP-A150A |
| 総メートル数 | 150A×4000L×2本程度 |
| 工期 | 5日程度 |








